やや長過ぎる。怪しい妻と夫。そこまで不可解にしなくても…。健康的な妻であった方が、実は謎めいた作品になったろうに。「ドライブ・マイ・カー」

村上春樹の原作は読んでいないが、この映画のトーンは「ノルウェイの森」と似ている。
訳が解かりにくい映画であるから、評価が高くなる(?)。
 
演出家の男と脚本家の妻。
 
ある日、妻がくも膜下出血で亡くなる。
この妻たる女性は、かなり精神的に狂っているが、夫も狂っているくらいに変わっているので、さほど違和感なく夫婦生活が成り立っている。
 
非現実的な世界が映画を通して流れていく故に、観る者は魅かれるのかもしれない。
 
「映画として観るか?作品として観るか?」
これにより、映画の評価は割れる。
 
妻が狂っていた、という前提を観る者が発見したならば、何も謎めいたことは知る必要がない。
西島秀俊演じる男の再生の物語である。
 
そのキッカケとなるのが、三浦透子演じるドライバーだ。
 
そう美しくはないが、そこが映画。似た者同士の男と女が絆で結ばれて、ハッピー・エンド。
 
エンディングで韓国に2人住む。コロナを意識して時代を強調するあたりは、"やり過ぎ"。
 
あういった西島秀俊のようなタイプの演出家とは、縁を持ちたくないと思うし、その妻も同じ。
 
手話の女性、中国人、韓国人のスタッフの存在が、映画を面白くした。
 
そして最後は韓国に住む2人。
その意図は国際友好を目指したから(?)。
 
好きに作っているから、いいのだ。

Oimachi Act./おい街アクト

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