シリーズ⑥吉本新喜劇 ここでは、今の吉本新喜劇にはない"芝居"が楽しめる。
(前回に続く)
今回のシリーズのきっかけとなったDVD・BOXについて。
1984年5月12日放映された「ハネムーン騒動」。
これには座長頭の平参平も出演している。
吉本新喜劇の原型がここにある。
ギャグを連発する芸人はいない。
花紀京が、ここではダメ男を演じている。
次いで1984年11月3日に放送された「懺悔騒動」。
間寛平がお世辞でも"まあまあ"と言えない役者で出演している。
間寛平は花紀京の付き人として採用されたという。
「師匠」という字が読めなくて、先輩に対して無礼な口を聞いたことから、花紀京にエラくしかられたそうだ。
このあたりから、ギャグで売れたい芸人が目立つようになる。
帯谷孝史(おびたにたかし)の若かりし頃の姿が新鮮だ。
この芸人は、いい子からヤクザまで演じても違和感がない魅力がある。
花紀京も彼に対して好感を持っていたようで、二人の掛け合いはその後、面白く展開していく。
1985年3月2日放送の「恋の運転」。
ここから中川一美が「ハゲの笑い」で、頭をいつもバシバシ叩かれながらも、演技力があるので一目置かれていく。
(続く)
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