この映画はヒットしたはず
今のような暗い時代には、解かりやすく軽快で前向きになれる映画が喜ばれる。
ノン・フィクションであろうとなかろうと、楽しい映画だから良い。
「ビリギャル」は2015年公開作品だ。
ビリで大人を信用出来ない高校生が、慶応大学に合格する迄の"ヤル気"と"優しい母"と塾の先生の"良心"を通して、教育問題における"盲点"をもついた作品。
並行して、野球バカの父親と長男の"巨人の星"のような師弟関係のようなスポーツ根性精神を比較させていくのが、功を成している。よくぞまあ、母親は耐えていること。
子供を一番欲しているのは、仲の良い両親の存在。
それを知ってか母親は夫と一線を画し、一歩しりぞいて家庭を守っている。
子供が求めるものは、ケンカをしない父と母のいる家庭。
ケンカの絶えない両親の姿を見て育った子供は、その心の傷を克服するために、生きるしかない。親以上の生き方を己に課していく。
それは結果、家庭よりも仕事に生き甲斐を見い出す大人を作っていく。
今の教育問題は学校の為の、先生の為の制度であるからして、生徒らの個性や才能を押し殺している。
時代はデジタルであっても、人の心はアナログであることを忘れてはならない。
「ビリギャル」の有村架純(ありむら・かすみ)も今年で29歳になった。
彼女と母親の二人が突出した役柄が、映画を盛り上げている。塾の先生もいい。
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