この作品「フェリックスとローラ」を観て、忘れ去っていた思春期のツっぱった生き方を想い出した

不幸な女を演じないと、自分の魅力がなくなる。
 
悪い女を演じた方が、魅力的に見える。
 
自分が弱いから自分を肯定できない。
 
普通過ぎる自分に自信がモテないから、謎めいた自分を作りあげる。
 
同情を買うような自分の方が、人は優しくしてくれる。
 
不幸な女を演じた方が、生きやすい。
 
ありのままの自分では、魅力がないと思い込み、自分を演出する。
 
思春期に起こりやすい、人との差別化をすることによって、生きやすくなる。
 
自分が成長することを拒否した女性。
 
一例として、自分の身体にタトゥーを突然入れる女性がいる。
 
一例として、いきなり風俗で働き、自分の縛りをほどこうとする女性がいる。
 
映画「フェリックスとローラ」は、2000年のフランス映画。
 
監督はパトリス・ルコント。
出演はシャルロット・ゲンズブール、フィリップ・トレトン、アラン・バシュング、他。
 
移動遊園地で働く人と、ローラという謎めいた女性との交流が、やがてローラの心を解放していく。
 
ラブ・ストーリーで、ややサスペンス・タッチをちらつかせながらの展開はさすが。
 
シャルロット・ゲンズブールの役作りはウマい。
 
人から愛されることに対する自信のなさが、彼女を屈折させていた。
ようやく、彼女は本当に男を好きになることが出来る。ハッピー・エンドだ。

Oimachi Act./おい街アクト

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