僕は粉々になってしまいそう…
マイナー・コードを使った洋盤が昔から好きだった。
日本人らしく、僕も暗い人間だったのだ。
もちろん昔から。そして今も、多分。
これに失恋経験の豊富さが過剰してくるので、もうマイナー・コードの曲が自分のテーマ・ソングのようになってしまった。
中学の3年間、片想いをずっと通して、そして誰にもその心の秘密をもらさなかった。そして一言もしゃべることなく、ただたまに廊下でスレ違うその"心のときめき"だけが、嬉しかった中学時代。
卒業して僕は高専に行った。その片想いをしていた女性が、高専で友達になった同じ中学校の同期生の友達であったことから、小倉の図書館で再会し、そして、彼女が僕を好きになってくれた。
3年間思い続けたはずなのに、高1になった彼女は中学時代の面影が消えていた。
彼女は女子高に行った。
僕よりも成熟が早かったのだろう。タバコを吸う。男友達と遊んでいる、その形相が伝わってきた。
3年間好きだった彼女が、変わってしまった。
僕は後戻り出来ない自分に気付いた。
彼女に3年間、片想いし続けたことすら言えなかった。
彼女とは、スレ違いの時代、関係が成立したので。
僕の若さゆえに、彼女を受け入れられないのか?
それとも、男とはそういったものか?
そうしてやがて別れることになっていく…。
彼女には父親しかいなかった。2人暮らし、父親はキャバレーのバンド・ボーイで、朝方に帰ってくる2人。
さぞ寂しかったのだろう。
どうして優しくしてあげられなかったのだろうか?
今は後悔もあるし、彼女に純潔さを求めた自分がなさけなくも思う。
ごめんなさい‼
ここで聴いて欲しい曲は、ピーター&ゴードンの「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」。
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