無茶やるくらいの方が成長することもあるが、用心深くなりすぎることもある。

あなたはデートの待ち合わせに相手が遅れたとしたら。そして連絡もとれない。(今のように携帯があれば事は簡単だが)
 
どの位待つか?
 
どうでも良いというより、そんなに好きになっていなかったら10分か20分だろう。
 
がだ、初めてのデート。しかもあなたがすでに熱中している。そうすると待つだろう。
「相手に何か急用が…」とか、そう考える人は、かなり病的であるが、しつこい性格でもあるし、頑張りすぎる傾向にある。
 
その男は2時間半待った。
 
そうしたら、彼女が来たのだ。
 
何を言うかと思ったら、とんでもない…。
 
「ゴメンなさい。私、男の人と同棲していたの、その人がいなくなって…」と。
 
ここで「あっ、そうなの。じゃあバイバイ」と言うか、「えっ、なら俺と付き合えるね」と言うか。
「何か俺にできることない」とは言わないだろう。
でも相手が「ねえ、今から私のアパートに来て、彼の荷物の片づけるから手伝って」と言われたら。
 
「ふざけるな!」と言うか、「わかった!」と言うか。どちらかだろう。
 
そして、その男はアパートに行って荷物の片付けを手伝ったのだ。
 
「同棲していた」が、相当にショック。しかも彼は齢下の立場で、まだ男になっていない…。
 
なすすべはない。
しばらくウツ病で動きのとれなくなった彼は、彼女の職場に一週間たってから電話をした。
 
齢上の女性だな。「あの人、戻って来たから心配しないでいいから」との声が聞こえた。
 
「よかったね」と、男もウソをつかれているのが解かってはいるが、大人になりきった。
 
彼は優しいのか、人がいいのか、僕には判断はつかないが、悪いヤツではなさそうだ。
 
好きになった人が、実は同棲していた。これは若い男の子にはショックに決まっている。
 
その彼が、学生の無力さに男としての自信をなくし、その後、生き方が変わったことをお伝えしておこう。
 
今回は堺正章で「さらば恋人」を。北山修の作詞だ。

Oimachi Act./おい街アクト

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