令和食文化問答『小倉の本物の名産品は何?』

「たべもの起源辞典」(2003年初版・東京堂出版) を隅から隅まで読んだ。約500ページの中に1000以上の料理に関する名詞が掲載されている。北九州に関する料理を探してみるが、なかなか出てこない。焼きうどんやらは、載るわけないが。河豚は下関と掲載されている。確かに。ようやく見つけたのは「とこづけ(床漬け)」。福岡県小倉地方の漬物。江戸時代の小倉藩主、小笠原忠政は、糠味噌漬けが大好きですあり、この習慣が伝えられたとする説がある。どの家庭でも糠床を大切にし、百年以上も経ている糠床もあるという。(中略)サバの糠味噌煮が知られる。
なるほど、サバの糠味噌煮よりも、床漬けが古典的な食文化遺産となるのだ。今の家庭でこの床漬けを百年以上も続けているところは、どのくらいあるのやら? お土産品に小倉名産品の床漬けがなっていないのは、小倉の商売人は地の者がいなかったという説もあるし、漬物が名産品になるわけない、と小倉の人が考えそうな価値観。京都の柴漬けはお土産になっているが、県民性の違い、風土の特性が出た結果なのか。
聴いてみて下さい。
アグネス・チャンで「草原の輝き」。

Oimachi Act./おい街アクト

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