好きならまず近づけ!結果を考えるな!
彼は行きつけのレコード店で彼女を見つけた。
それは彼が一目惚れする要素を彼女は持ち合わせていたのだろう。
色が白い、髪がキレい、制服を見て彼が憧れていた小倉N高。
彼女はカワいくてキレいでカシコい、マジメ。
それを求める女性像の骨頂としていたような女の子だったから、何がなんでもアタックすることを決めた。
何年何組で、こんな感じの女の子。
友人にそう言って名前を調べてもらった。
まれに見る美しい女の子だけに、友人もすぐに解かったのだ。
ここまで解かったのだ。
君ならどうアタックするか?
彼は文化祭の時に学校に行って、彼女を探して直接、告白することにした。
文化祭当日、肝はすわっていた。
校内をウロウロ、ウロウロ友人とした。
そして30分もたたないうちに、彼女を見つけた。
彼は強引に、彼女の肩をつついて、「あっ、ちょっと!」と声をかけた。
が、彼女は肩をすかすようにして友達と去っていった。そのすかし方は実に見事な美しさだった。
今度は、彼は彼女に手紙を出した。
自己紹介と交際の申し入れだ。
返事は来なかった。
が、彼は彼女の同級生である女友達に、彼女には付き合っている人がいるのか?と調べてもらった。
答は、3つ歳上の大学生と交際をしている。
まあ、仕方ない。歳上にあこがれる年頃だし、"大人には勝てない"と、また教訓を学んだ。
「行動こそすべて」。確かに。ダメならあきらめる。悔いは残すまい。彼の生き様は、16歳の時に確立されていた。
今日はボビー・ソロで「ほほにかかる涙」を。
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