カッコいい女の買った馬券が当たっていたら…
東京には全国から様々な若者が上京して来ている。
次から次へと上京してくる。だから出会いは多い。現在来ている者とやって来た者。
多くの若者が集まってくるが、幸せばかりの人達ではない。
やって来たのはいいが、こんなはずではなかった。こんな人達も多い。
そして新しい出会いがあると、自分の人生を一発大勝負かけようとする者もいる。
彼女は宇部からやって来た。
同棲している彼ともマンネリ化。
彼は出張で家を空けることがとても多い。
今はダム建設の仕事で東北に長期出張。
彼女は喫茶店で働いている。
そこで知り合った男と、たまに遊ぶこともある。
が、彼女が求めているのは、今の自分の生活を断ち切ってくれるような男だ。
彼女が見つけたのは同じ年齢の九州男児。
やや厚化粧で細身で店内での動きが素早く、仕事もよく出来る。
一応、その九州男児は好みの女性として、興味を持っていた。
彼女の現在の生活構成も知っていた。狂ってしまうほどに好きではないが、ミステリアスな魅力は、一度は体験したいものだ。
九州男児は競馬が好きで得意で、店で人気者だった。
その彼女も競馬が好き。
そこからが接点となる。
初めてのデートは深夜喫茶で。
彼女の方から誘ってホテルへ。
この早い展開に男はためらい、その日は何もせずに別れた。
次回会った時は、今度は男が誘った。
そうして男と女は結ばれ、女はその男にかけようとした。
ある日の競馬のレースにその女は、10万円を一本勝負で馬券を買った。
当たれは、男と九州に飛ぶ。
外れたら、あきらめる。
結果は外れた。
そして女はその店から姿を消した。
こんな話は、都会に行けば、よくあること。
今回はユニオン・ギャップで「ウーマン・ウーマン」を。
0コメント