17歳の若き日の思い出を

「あなた中村さんでしょう?」
「あなた田中さんでしょう?」
2人の女の子が、こうして男2人のA君とB君に声をかけてきた。
 
中村さん、田中さん、他にも鈴木さんだとか、日本人で名前の多い名前を使って、声をかけてナンパする。
こんな時代があったなんて、楽しき良き青春がその昔、あったのだ。
 
A君とB君には彼女がいなかった。2人の女の子、C子とD子にも彼氏がいなかった。
こういうタイミングの良い出逢いは、2人が2人共に好みの逢うタイプであり、違う好みのタイプの2人が目の前に現れるものだ。
 
こうして2対2のデートから1対1のデートへと進行していった。
 
A君、B君、C子、D子も未だファースト・キスの経験がない4人の若者。
 
「ファースト・キスしようか」と、C子、D子がコソコソし話していた。A君、B君は、そのコソコソ話を耳にして、聞いてないフリをする。
 
ある日、A君とC子は、ファースト・キスをした。
 
その前後、B君とD子もファースト・キスを経験したのだった。
 
キスだけで満足したのか?
 
A君は「未だ俺には早いし」と。B君も同じ意見。(つまりキス以上のことをする気はないが、本根)
グイグイ押してきたのはC子、D子であった。
C子はA君の家まで来た。
D子とB君、その後、自然消滅。
 
A君、B君17歳。
C子は、高校卒業後、A君と偶然、街で会った。
「A君、こんばんは!元気してる?」とC子。
「ああ、元気だよ」とA君。
 
A君はこの頃、すでに自分の進路に迷いがあった。C子は存在感がある現実的な19歳になっていた。
 
ところでA君、C子に何と言ったか?
 
「君のこと好きだけど、今は幸せにする力がない」と。
 
今日はユニオン・ギャップで「ヤング・ガール」を。

Oimachi Act./おい街アクト

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