令和食文化問答「占い師には欠かせない縁起物・鮎」②

鮎は魚と占いがくっついた字を書く。
神功皇后が三韓征伐の折りに、肥前松浦の玉島の里で、戦勝を占い、アユ釣りをした。
占った魚=鮎で、国字が出来た。

平安中期の「土佐日記」には、元旦に押し鮎(塩漬けの鮎)を食べた話が記せられている。
年魚としての「今年1年の無病息災」の縁起物として食したのだろう。

1913年(大正2年)に、石川千代松が栄養不足の琵琶湖の鮎を、多摩川に移して大きく育て、全国各地の河川へ放流をした。

今では北海道から九州までの清流に生息する鮎。昔の人の努力の賜物だ。
鵜飼は奈良時代から伝わる伝統漁法。
単なるショーではない。
備長炭で焼いた鮎を食べさせてくれる鮎料理の老舗が、あちらこちらにある。
鮎は高級魚なのだ。
塩焼きも美味しいが、レモンや酢をかけて食べるのも格別だ。(たべもの起源辞典参考)
伝統を大切にしたい。
(終わり)

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