いや、このアル・パチーノは若くして濃いではないか!「クルージング」は今観るべきかも

いい役者である。が、かなり濃い。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノは、互いに意識しながら映画の世界で生きてきた。
 
映画を選ぶ役者としては、アル・パチーノの方が上手らしい。
 
身長が公表では170センチ。役者としては小柄である人ほど演技力が問われることを知っているからカメレオンのように変幻していく。
 
1980年の米作品「クルージング」を久し振りに観ることにした。
 
監督は「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン。出演のアル・パチーノがニューヨークの警官に扮する。
 
この時代はかなり「ゲイ」や「ホモ」に対しての偏見が強かった。が、あえてその世界を描こうとするのも監督の仕事である(?)。
 
ホモセクシャルの連続殺人事件の犯人を探し出すために、アル・パチーノ扮する若き警官が潜入捜査を命じられる。
 
舞台となるニューヨークのゲイタウン。そこのクラブに夜な夜な出没し、ゲイになりすます。やがて彼もゲイに目覚めていく…。
このアル・パチーノが実にゲイらしく、映画はクラブの世界を幻想的に映し出していく。
 
アル・パチーノは一度も結婚をしていない。が、子供はいる。そう言えば僕は31才までは一度も結婚をしていなかった。
結婚以上にやらねばならぬ事があったからで、アル・パチーノも多分そうだったのだろう。
 
映画の中で清純そうな恋人がいる。
彼女には、潜入捜査の話が理解出来そうもないくらいの"純"な恋人を用意したあたりが、監督のウマいところだ。やがて2人はセックスレスになっていく。
事件が解決するも、人格が破壊したようなエンディングにあえてした(?)。
Oimachi Act./おい街アクト

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