松山ケンイチの一人舞台のようなサスペンス映画。「ノイズ」を観た。
筒井哲也のマンガが原作となる。
監督は廣木隆一。
藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、伊藤歩、柄本明、永瀬正敏らが顔を揃えた。
この作品がそこそこ売れたのは、マンガの愛読者が映画(DVD)を観たくなったからだろう。
舞台は過疎化していく孤島での話。
島の青年、藤原竜也演じる泉圭太が生産した黒イチジクが評価され、島に地方創生推進特別交付金5億円が支給されることになった。
島に住む人に希望の兆しが見えて、活気に満ちていく。
そこに不審な男がやって来て、島全体がハチャメチャになってしまう。
殺人事件が事件をさらに引き起こし、島に住む人々の本性やエゴが丸出しになっていく。
田舎にありがちな"臭いモノにフタをする"風土を描いている。
起承転結となっており、映画として最後まで観ようという気になる。
が、粗削りな部分がとても多く、もう少しスマートなサスペンスに仕上がったのでは?と思ってしまう。
藤原竜也と松山ケンイチの関係もスリリングに描けたのならば…と思ってしまう。
この映画では松山ケンイチの演技が一番光っている。
陰湿な役柄がいい。
対して藤原竜也。この人もう少し役者らしくならないのかな、とギコチない演技にハラハラしてしまう。
とても冷めた映画評だと思うが、スクリーンにクギ付けになるのか?と期待しすぎた。
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