アナログの漫画家たちが、戦後から今日まで北九州市で活躍。で、その回顧展が開催されている
絵画がパソコンで制作されたのなら、絵画はそっぽを向かれる。そんなモノには芸術性を感じない。人は、活きていないものから共鳴、感動を得ることが出来ないからだ。
同じように、漫画がパソコンで制作されるものになると、それはカルチャー、アートという世界から、自らが遠のいていくことになる。
手描きのアナログの作品には、作家の心情や思惑が筆を通して絵に込められている。まさしく活き物としての作品は、漫画から読者へ作者の意図が伝わっていく。
人の心に、視覚を通して訴えてくるもの。
そこに描かれた漫画には、人の持つ基本的感情。喜び、怒り、悲しみ、楽しさの四つの感情"喜怒哀楽"が表現されている。
人が人に訴えることが出来るのは、魂のこもった言葉、絵画、音楽、写真、料理…、の作品群。
漫画を描く人は人間だ。読む人も人間だ。
だったら筆を取って描かないと、伝えたいことは伝わらない。
漫画は視覚を通して、人に訴えるもの。
言葉は活字を通して、人に訴えるもの。
言葉を活字にする為にパソコンを使う。それは理屈が通る。
言葉は人が選んているからだ。
漫画はタッチ。パソコンではタッチが無い。
それは、とても寂しい事であるのに…。
さて、北九州市漫画ミュージアムが開館して10周年。それを祝して特別展「<新聞>がつないだ漫画家たち・北九州の漫画文化を育てたもの」を開催している。
11月16日(日)まで。(毎週火曜日は休館日)
多くの漫画家を生んだ、育てた北九州。戦後からの、その回顧展とも言うべきイベントと展示会が開催されている。
【入館料】
一般800円/中高生400円/小学生200円
【お問い合わせ】
「北九州市漫画ミュージアム」
☎093・512・5077
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