似た者同士は、やはりくっつくのか!? 映画「心と体と」は主演の2人の演技力が楽しめる。
今でいうところのコミュニケーション能力に欠ける美しき女性と、その上司。彼もまた腕
に障害をもち、年齢も、人生も晩年であるからして、今さら"夢"とか"恋"とかはあきらめて、ただ毎日を仕事のみ。仕事をやるのみ。
2人の職場は屠殺場でもある"肉の解体工場"。
普通の人が嫌がる職場だろうが。以外やここで働く人達は"素"はとても良い人間。こういう設定は「寅さんの世界」に近いものがある。
2人が同じ夢を見ている。カモシカの雄と雌が冬の森林でつつましく生きている夢。ありそうでないことをあることにする。それも映画。
こうしたことから、2人が人間らしさに目覚めていく。
ファンタジックな映画ではあるが、舞台が屠殺場であるがために、リアリティな世界に引きずり込んでいく。
陰と陽のバランスを映画にすると、こんな作品も"ウソっぽく"はなくなる。
2017年のハンガリー作品。
監督はイルディコー・エニェディ。
アレクサンドラ・ボルベーイはこの作品で、ヨーロッパ女優賞獲得。共演はゲーザ・モルチャーニ。
映画と解かっているので、この作品は2人の演技をじっくり味わう。これも又、楽しみ方である。
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