令和食文化問答 日本料理と西洋料理の戦いがあって、和解が成されたのだ!!

和洋折衷料理(わようせっちゅうりょうり)という言葉がある。
江戸期の長い鎖国が終わり、明治維新を迎える。
 
ここから肉食や西洋料理による洋風化が急速に進む訳だが、日本人の食卓はこの時期、かなり混乱したといわれる。
西洋料理を積極的に取り込む動きが、起こったからだ。
 
例えば豚肉料理。粉つけ豚。醤油豚。豚そぼろ。豚かまぼこなど、など。
 
粉つけ豚とは、豚肉を醤油とみりんに調味して、コムギ粉をまぶして焼く。ゴマを振りかける。ショウガ焼きでも、とんかつでもない。
まだある。カレーの味噌汁、牛乳入り汁粉、ハムの粗漬、刺身のマヨネーズかけ、マスタード付きのカバ焼き、牛乳入りのマグロぶつ切り、など。
 
和歌山の宴会料理屋では、ハムの切り方が解からずに、マグロの刺身のように分厚く切ったという話が、今に伝わる。
 
他に、牛肉吸物、牛肉酢味噌合え、牛肉飯、豚味噌汁、豚肉ぬた、豚肉刺身、豚肉茶巾しぼり、豚肉飯、豚肉サラダと。
 
こうして西洋料理の氾濫により、料理が乱れて日本料理がまずくなった、という声があがり出した。
 
他にもドジョウのトマトシチュー。ミルクライス、牛肉の茶碗蒸し、サラダ入りおにぎり、うどんとカブのトマトソース焼きなどが、最もらしく料理書に紹介された。
 
こうした混乱期から抜け出たのが、ライスカレーであり、コロッケ、ジャガイモとニンジンのクリーム煮などの米飯と適合した和風化された洋食が誕生した訳だ。
 
こんな歴史を知ると、"サラダ入りオニギリ"などの商品が、コンビニにもあるし…、肉寿司なんていうのもあるが…。
どう判断するか?どう見識を持つか?だな。
 
飲み放題なんぞは、昔では考えられなかったシステムだ。

Oimachi Act./おい街アクト

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