令和食文化問答「ぶたまん」。 戦後の味と言って良いのだろう。「ぶたまん」は。

肉まん、豚まん、中華まん、あんが入ると、あんまんになる。
中国料理の点心の肉包子で、肉あん入りの包子のことと、肉まんという。
点心とは、中国料理の軽食の総称。菜と湯以外のもの。
関西では、ぶたまん。
ここ北九州でも、ぶたまんが主流。
 
学校帰りに食べる、「ぶたまん」に「あんまん」。
一時期は「お好み焼き」が高校生の間で流行した。
もっと遡ると、野菜炒め、タコ焼き、焼きソバが中学生の間で、学校帰りのスキッ腹に喜ばれた。たこ焼きが5円で3個。野菜炒めは30円。
これは昭和の30年代前半の風物詩か。
 
40年代に入ると、「ぶたまん」「あんまん」が人気。
その時代、一個30円だった店を覚えている。
 
今のクエストのある馬借のバス停の前にあった!!
高校生やら高専生の行きつけの店。
 
小倉で魚町銀天街の中に「揚子江」という中華の店があった40年代。
ここの「ぶたまん」が人気があった。
同じく、平和会館。こちらの「ぶたまん」は「揚子江」とはやや味が違っていたが。こちらも人気。
そして今もある「小倉飯店」。ここの「ぶたまん」は大きかった!!
 
小倉の三萩野香春口あたりの「揚子江」は、あちらこちらの「揚子江」の販売店に卸す「ぶたまん」を一手に引き受けて作っている。何千個らしい。
 
たまに「ぶたまん」が食べたくなるのは、郷愁もあろうが、美味しいからだ。
 
僕らの好きな中国料理といえば、カタい焼ソバにギョーザ、シューマイ、そして「ぶたまん」。
高級料理の中国料理は、食べれなかったし、安くてウマくて腹が太ることが一番。
 
そういえば、「福寿飯店」のカタい焼ソバは美味しかったナー。
 
長崎で江戸初期に、唐人屋敷に登場したと。大正になると、「シナ料理」のブームが起こった。
第2次大戦後に、大陸からの引き揚者が持ち帰り、普及した。

Oimachi Act./おい街アクト

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