令和食文化問答「銀シャリ」
今の若い人に「『銀シャリ』は好き?」と聞いても「ハ~ァ!?なに、それ!?」とくらいしか返ってこないだろう。
「シャリ」という言葉は、寿司屋では今でも使う。
が、"銀シャリ"は使うことはないだろう。
戦中、戦後のまっ白い米が貴重品であったころ、「銀シャリ」に皆、あこがれたものだ。
キレいな白い米のことである。
「シャリ」とは、火葬した後に残る白い骨のこと。仏教用語でもあり、「舎利」という言葉は般若心経ではお馴染みの言葉。
「シャリ」の炊き方、冷やし方、握り方、これが寿司道のすべてである。
美味しいお米を使っている飲食店は、人気がある。
お米が美味しいと、そこのメニューがすべて美味しくなる。
原価を下げようとして、米の質を下げる。
よくやるパターンで、これで飲食店は失敗するのだ。
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