「麻雀放浪記」の2020年版は作る意味がなかったと思うが。
阿佐田哲也のベストセラー小説「麻雀放浪記」。その一部「青春篇」を実写映画化した作品は、1984年10月10日に公開された。
イラストレーターの和田誠が初メガホンをとり、終戦後も学校へ戻らず麻雀に明けくれ毎日を過ごす若者を描いている。
真田広之が出演。名古屋章、鹿賀丈、高品格、大竹しのぶ、加賀まりこ、加藤健一、など錚々たる役者が揃い、戦後の日本で麻雀に生き甲斐やら人生を賭ける"群像"を描いた作品。
この作品は日本の名画のひとつとして、今も語り継がれている。
2020年に「麻雀放浪記2020」がリメイクされて公開された。
監督は白石和彌。出演は斎藤工。
正直言って、この映画は「麻雀放浪記」ファンが怒っても仕方ないくらいに、くだらない。
今の役者と昔の役者の質が違うし、監督も違う。だから日本の映画界は斜陽のドツボに入っているし、言われている。
高品格で例えるならば、"スゴ味"は口数の勢いではない。その人間からにじみ出る"さび"や"したたかさ"だ。
今の日本の役者に欠けているのは"したたかな"役が出来る人が少ないことが一番。
なんとかしてくれ!
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