僕が17才の頃の話だ。その①
「仲良しクラブ」という施設を知っている人がいたら、スゴい!
門司港にあった宿泊施設だ。
一泊が300円の時代を知っている。昭和40年前後の価格だ。
布団を借りたら一日でプラス150円だったと記憶する。定かではないが。
誰でも泊めてくれる。主な客は門司港の貨物船の荷揚げをする沖仲士[ごんぞう]の為にある
広い30畳から40畳あるような部屋で、布団を約50センチ離して敷く。
泊りがけで一週間、一ヵ月と沖仲士でお金を稼ぐ人の為にある施設だ。
食事は出ない。近くには飯場(はんば)が沢山あり、安い価格で腹一杯になる食堂が多くあった。
ここに五泊して、お金を稼いだことがある。
僕の友達も何人か泊りがけで、稼ぎたい奴がいた。
誰とでも"仲良しに"ということで、ケンカなどは経験していないし、見たこともない。
「仲良しクラブ」。実にいい響きだ。 (続く)
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