僕が17才の頃の話だ。その③
門司港の船の中での話。
昼休みの船の中では、「チンチロリン」やら「シゴイチ」のバクチが繰り広げられていた。
マージャンを中国人とやる仲士もいた。
本場中国のマージャン・パイは、デカい。日本のパイの4倍はある麻雀パイで、キチっと並べて捨てない。
なんでもアリのルール。フリテン関係ナシ。
門司港の夜の店で「ACB(アシベ)」という飲み屋があった。日本人の女性が働いている。
客にしたいのは外国人。つまり外国人バーであった。
小倉北区の私立高校卒の女の子がいる、という話を誰かから聞かされた。
オールナイト、朝の8時から、次の日の朝、5時迄の仕事。
門司港は宿泊する船の料金が高い。だから徹夜で荷揚げをして、船を出す。こちらの方が安くつく。だから仲士の仕事は多かったのだ。
夜中、海の上では、いわゆる火の玉が飛びかっていた。
これは動物(魚)の"リン"が燃えて起こる現象。仲士の先輩が話してくれた。
なるほど。 (続く)
0コメント