僕が17才の頃の話だ。その④

沖仲士の仕事をしたい時は、新聞の北九州版の門司港の貨物船着情報を見て、小倉駅に朝6時に行く。
 
そこに手配師がいる。その人に名前を書いてもらう。これを「メンチヤク」と言った。
 
「帳面に記する」意味だとか。
 
その手配師は、室町に住んでいた人。
 
(どうやら、この世界での顔役らしい。)
 
小柄な男でも仕事をくれる。
小柄な男は、力を要しない仕事に回される。ここが、今の時代にはない"情"の世界か(?)。
 
この沖仲士の仕事をして稼いだお金は、ギャンブルに使うにも、もったいない!
価値が、僕にはあった。
 
この門司港に、その昔、事件を起こしていた"男"が逃走中に沖仲士の仕事をしていたことがあった。
 
門司港で働いている時、中国の船(潜水艦)が走っているのを見た。
この中国の船の記録はない、というのが、後に取材した時の話。 (続く)

Oimachi Act./おい街アクト

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