恋の手引書⑯恋の目標

中学、高校になると異性に対する憧れの中に、うっすらと"現実"が見えてくることがある。
 
一番解かりやすいのは、同級生は齢が同じ。齢が同じ夫婦が現実にはそう存在していない。
つまり、この大好きな異性とは結婚は"無理"と結論づけてしまう。
この"無理"はあちらこちらに実は存在するが、男女の関係の中に、この消去法を用いるのは人が生きる為の安全対策でもある。
 
あの人は頭が良すぎるから、私とは釣り合わない、に始まり、あの人の家柄は良いから。あの人は長男だから。あの人はモテ過ぎるから。―、こうして今度は自分に対する悲愴感が始まるのだ。
 
オレはモテない。私はブス。オレは…。
 
こう自分で思って、解かっていることを、他人から言われると、イジメに合ったと言われる。
 
人から言われたら、「オレも自分で解かっている」と言った方が、実はその後のイジメに合わないのでは?
 
恋愛の世界にも、イジメの世界と重なる部分はあるのだ。

Oimachi Act./おい街アクト

北九州からお届けするエンタメ情報発信サイト。 ひとくせある編集部からクセのある情報を公開!!エンタメ多めに関してはあしからず。更新情報は公式Twitter(@oimachiweb)にてお知らせ。