令和食文化問答・パフェ?サンデー
チョコレート・パフェ。チョコレート・サンデー(これは、昔の喫茶店でメニューとしてあった)。
フルーツ・パフェにフルーツ・サンデー。
バナナ・パフェはあまりなかったが。バナナ・サンデーはあった。
このパフェとサンデーはどう違うのか?
「パフェ」の語源がフランス語で、「パーフェクト(完全なる)」に起因する。
フランス語で「パルフェ」。アイス・クリーム状の冷菓に果物などを添えて"皿"で出すフランス風のデザートだ。
対する「サンデー」は、"サンデー"だけに、日曜日だけの限定メニュー。チョコレートをかけたアイス・クリームが語源。
日本語的な解釈で言うと、パフェはパフェ・グラスで出す。サンデーはサンデー・グラスで出す。
形の違うグラスを用いるから、フルーツやアイス・クリームの飾りつけが変わるし、生クリームのホイップのうち方も違ってくる。
パフェ・グラスは長くて深いグラスが基本。
サンデー・グラスはやや平べったいグラスとなる。
昔は喫茶店により、使うホイップ・クリームの質がピンキリだったり、アイス・クリームもピンキリであった。フルーツは缶詰が主だったが、リンゴ、イチゴ、メロン、バナナはフレッシュを使った。
フルーツのカットの美しさと盛り方の上手い下手で、安っぽく見えたり、高級感溢れるように見えたり、これがバーテンダーの技術だった。
参考までにフルーツ・ポンチという冷菓メニューがあった。
このフルーツ・ポンチは氷をくだいてフルーツを入れて盛る。氷が不安定だけに、手際が良くないとフルーツが水っぽくなるし、見た目もキタない。
このフルーツ・ポンチをどれだけ早く、キレいに盛れるか?これもバーテンダーの技術力が問われたメニューだった。
今のカフェにはアナログ技術がない。
アルバイトが2~3ヶ月で覚えることのできる仕事。
面白くなかろうに。
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