日本の歌、万歳
日本のラブ・ソングって、やはりジャンルはどうあれ、ベースになったいるのは演歌、歌謡曲の世界なんだな。
暗い。ワビ・サビの心に共鳴させて、失恋の想い出を甦らせるんだろうな。
黒木憲の「霧にむせぶ夜」と水原弘の「君こそわが命」は直線的に結びついている世界で同じ。
それに風の「ささやかなこの人生」は続いているし。そして小林明子の「恋におちて」。
これは女性側の「霧にむせぶ夜」であって、根暗な日本人に受けるんだ。
こうして一節太郎の「浪曲子守唄」を聴くと、日本の民族学の世界が音楽のベースになっていることに気付く。歌詞はもちろん、歌唱法、メロディーも。浪花節のゾーンに入ってしまう。スッポリと。
♬土方渡世の おい等が賭けた
たった一度の恋だった
赤いべべなど 買うてはやれめが
詫びる心の浪花節
一つ聞かそか ねんころり♬
素晴らしい世界。これぞ日本
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