街にお洒落をして出かけた時代があった。
僕が18歳になる年の正月は、スーツを着て小倉の街に出た。
スーツは当時人気のあった"VAN"のスーツ。
が、これが実はバーゲンにかかっていた商品で、上下で2000円(当時の)位だった。
何故こんなに安いか?
上着の背中の所が約1センチのほころびがあったからだ。
僕は家の近くにあった"洋装"の家に行き、"修理(補正)"してもらうことにした。
パッと見た目では解からない。背中の部分だし。
グリーン色のスーツを堂々と着て、タクシーに乗って、さっそうと街に…。
正月だし、18歳の若僧がタクシーの運転手にチップを渡す。
チップは男のステータスと当時、思っていた。(今でもタクシーに乗るとそうする。)
その時代は正月には若い女性も着物。
若い人達は、お洒落をして街に出るのが当たり前の時代だった。
スーツ姿で街を歩く。
顔見知りの友達、女性と偶然逢う。
これが楽しみで、街に出た時代。
スーツ姿の僕を見て、知り合いの女性の目がハートになった!
が、こうして結局はパチンコ屋に入ってしまう。
昔のパチンコ屋は、正月は大解放!!
30分で終了なんて、ザラ!
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