鳥町食道街にあったカレーの店「インド」。ここの味が僕のカレーの源流だ。

鳥町食道街の1950年代、夜は凄い賑わいを見せていた。カレーの店「インド」には、子供から大人まで、沢山の客が押し寄せていた。
夜は特に客が多く、やや辛めのインドカレーっぽい味が家庭のカレーとは別格に感じた。
まだ8歳だった僕は、木の長椅子に座りカレーを無心に食べた。
映画の帰りに叔母さんは、いつも10人の子供を連れて鳥町食道街に行くのだった。
客が多く、店内に入りきれないので、長椅子を外に用意しての商売。
活気が溢れていた。
明るくなった、戦後のニッポン!
この時のカレー、一杯が80円。いや70円? 
カレーの店「インド」は経営者が何度か変わり、今はなくなったが、あの味は忘れられずに、カレー仙人のカレーの味の中に引き継いだつもりだ。

Oimachi Act./おい街アクト

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