「レコード芸術」が、7月をもって廃刊になる
何をもって音楽やらレコードを芸術と言うかを曖昧にしてきた日本の音楽界全般。
クラシック〉ジャズ〉ロック〉歌謡曲の図式がはっきりしていたのは1970年までだったような記憶がある。
ネットに負けて、作曲そのものがアナログからパソコンの打ち込みになり、今や日本の音楽市場は、いいとこ80年代までの音源しか売れていない。
ロックや歌謡曲の存在が、ある意味ジャズやクラシックを支えていたとも言える。
今はレコードを聴いてアナログを楽しむ人が増えている。
その意味では、まるで希望が皆無ではないのだが。
新しい音楽ファンを育てなかった音楽をビジネスにしている人達皆が、頭を丸めて己れの反省と、なり行き任せにしていた社会を背負っていたマスコミ、芸能界、芸能人が新しい構築を一から始めるしかない。
ヨーロッパやアメリカと違う日本。
音楽が育つ土壌がジャパンには、痩せり育たないのだ。
音楽出版社の情けないキャンペーンによる販促活動。
音楽番組を運ぶ担当者の不甲斐なさ。
高級オーディオが音楽を芸術へと格上げした失策も、影響したクラシック界。
実は昔から、クラシックは芸術気取りがまかり通っていた業界かも知れない。
音楽を芸術というのは、マスターベーションによる高揚ムードでしかなかったのでは。
そこそこの人が聴いて、いい音楽、演奏家の音は解るもので、難しくする必要はメーカーが選んだのでは?
映画もそうなる。漫画も。
やがて食もカルチャーは薄くなるだろう。
どうにも流れが止まらないから。
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