映画らしい映画を探すのが大変な令和の今。アイドルを使いすぎて邦画は駄目になったのは確かに。
「クライマーズ・ハイ」は2008年の作品。
もう15年も経つのか。
監督は原田眞人。
横山秀夫の原作小説を映画化して大成功。
堤真一はやはり上手い役者だ。
日本航空123便が群馬県の山中に墜落。
1985年8月12日。
群馬県の地方新聞の取材、報道、記事掲載、に関して、実にリアルに描いている。
地元警察と消防士軍団とのやりとり。
また、新聞社内での権力抗争やらをたっぷり描いている。
一昔前のブン屋の世界を知らぬ者には合点がいかないかも知れないが、間違いなくデモクラシーがあった時代の新聞社会の側面、記者の生き様をリアルに仕上げてくれた。
堺雅人がいい立ち位置で記者を演じているのも見落とせない。
脇をしっかりと固めた役者。
またやり過ぎの役者も目についた。が、堤真一ら他、役者が素晴らしく、嫌なところは帳消しにしている。
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