映画「八日目の蝉」を3回観ると、深く見ていける。
まずオウム真理教をはじめとする信仰宗教への懸念が伝わって来る。
その存在を受け入れてしまう理不尽な社会に我々は生きている。
やり場のない息苦しさが人生の[業]として、女性、母性、男性、母と子。
何気なく生きれば何気なくすむが、実は不条理極まりない。
誘拐した女性と、誘拐された幼児の成長後の生き様を対比させながら、人間、女性の哀れさと逞しさを綴っていく。
正解はあるようで、ない。
己を導くのでは正しい答えではなく、見えない答えが導いていくのかもしれない。
変わった女性が何人も登場するが、男性は単純な奴ばかりだ。
だが生きているのだ。
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