漫画「三丁目の夕日」を取り留めなく見ていたのは、4、50年前かな。
2005年に公開された「AL WAYS三丁目の夕日」。実は初めて見た。
この令和の時代に観ると実に愉快な、でも陰影も程よくあった時代が、人情劇として実に面白い作品として描かれている。
西岸良平の漫画「三丁目の夕日」を見ていた時代、現・小倉にある漫画ミュージアムの館長、畑たいむ氏がアズ漫画研究会を主催していた時代。
彼の「路地裏シリーズ」と「三丁目の夕日」は重なるノスタルジアな世界があるな、と思っていた。
集団就職でやって来た女の子、その彼女が密かに思いを寄せる医師。
今では見当たらないタイプの医師も、結婚観も、師弟関係も。
他人の子を育てる売れない作家と、育てられる子との師弟関係と、実に懐かしく、学ぶべきものがあった。
原作が漫画でもモノによってはこうも変わるのか。
役者が良かった。
堤真一が、江戸っ子気質の小さな会社の社長を好演。
堀北真希が田舎娘らしくて良し。
吉岡秀隆が漫画の中から飛び出して来たようなキャラクターで、これは監督の才覚。
その妻役の小雪が昭和の女性を巧く演じている。
三浦友和があんな役が出来るのか?と言うほど、らしくない役を果たしている。
さすがプロ。
東京オリンピックの女子バレーの決勝試合。 日本女子チームの回転レシーブなども、上手い取り入れ方。
心の中にある下町を今は見ること、住むことも難しい。
その心を子供らに見せてあげたいと思う。
だからゲームばかりさせないで、お父さんは子供を魚釣りに連れてって。
クレヨンを使った絵を描きに、山にも連れてって。
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