役者として、素晴らしさを見せる松山ケンイチ。主演最新作「ロストケア」をお薦め

葉真中顕(はまなかあき)の原作を、前田哲監督と龍居由佳里(たついゆかり)が脚本。
介護の世界、仕事を通して、人間の尊厳、生と死、格差社会の歪み、人が人を裁く行為、親子、家族の在り方と、様々なるテーマを問い質(ただ)そうとする映画。
介護士で42人を殺す殺人犯を演じるのが、松山ケンイチ。
彼を有罪にする検事に長澤まさみ。松山ケンイチの父親役に柄本明、他の出演。
松山ケンイチの目付きが柄本明にそっくりな事に、まず驚く。そこまで深く演じるとは、作品に恵まれない役者がここに来て、ようやく演技派の俳優となった感あり。
柄本明と松山ケンイチの映画、最後の見せ場は一見の価値あり。
検事役の長澤まさみは、シリアスな役に空回りしている。この役をすり替えていたら、もっと素晴らしい作品に仕上がっていたはずだが、。
42人を「救ったのか?」「殺したのか?」と貴方を揺さぶるか。
楽しいだけでは映画はダメだな。

Oimachi Act./おい街アクト

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