ボブ・ディラン「ナッシュヴィル・スカイライン」についての考察
ボブ・ディラン初の大阪公演に行ったのは
余り印象に残っていない。
前評判ではジョージ・ハリスンと
元バーズのロジャー・マッギンも来るかも‼
という期待を裏切られたことと、
そしてディランのステージは
絶えずスタイルが変わるなどの情報のない時代。
「偉大なる復活」のアルバムが良かっただけに、
レゲエ調のディランのステージに
ガッカリしたのが本音。
この日本初公演を機に、
ディランが解からなくなったり、
興味が半減したりとディランの
人気が日本では一時、下火になったことは確か。
それほど「偉大なる復活」のライブ・アルバムが
素晴らしかったのだ。
この「ナッシュヴィル・スカイライン」は
通産10枚目のアルバム。
ディランの笑ったジャケ写と
苦み走った声から一変したヴォーカルが
面白いと評する。
「レイ・レディ・レイ」は、
その後もディランはライブで唄う。
ラブ・ソングと言っていいのだろうか。
「声の質はタバコをやめて変わった」と
インタビューに答えているが、それはウソっぽい。ディランの本当の地声は僕にとっては謎。
歌唱法を変えて唄っている、
元バーズのロジャー・マッギンと同じく、
計算し尽くしたディランの戦略だ。きっと。
0コメント