グレン・グールド/バッハのピアノ協奏曲集
娯楽=エンターテインメント。
他人を楽しませるために作る、
創る作品はエンターテインメントの括りである。
音楽、映画、絵画、イラスト、演劇、書籍、他。
では、自分を表現するために創造されたもの。
これを芸術と言う。
この区分をはっきりとさせておないと、
価値観がオカシクなり、何が良いやら、
良くないやらが解らなくなる。
ピアニストでもあり、執筆家でもあり、
音楽研究家でもある、あのグレン・グールド。
彼は自分の表現のためにバッハを弾いた。
やがてバッハと親しくなり、行きついた時には、
彼の中にバッハが生まれていた。
グレン・グールドの話を
映像で観て聞いているうちに
彼がバッハであることに気付いた。
グールドのバッハのピアノ協奏曲は、
芸術でもあり、当時(バッハの活躍していた)の
娯楽でもあるから素晴らしい。
グールドの弾くベートーベンは、
バッハが弾いていると感じられる。
心ない人は、ゲテモノとそれを酷評する。
それは彼の中にバッハがいることに
気付いていないからだ。
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