「にがい米」に見る貧しい敗戦国の女たち

敗戦直後のイタリアの貧しい生活は日本と同じ。
イタリアの米作地帯での田植えには、何百人という出稼ぎ女性が集まってきた。
そこは貧しさの中にも、女性の欲と虚栄心で熱気染みた世界が作られていく。
警察に追われて水田地帯に紛れ込んだ一人の女と、そこで田植えをする女たち。
ドキュメンタリー・タッチで貧しい敗戦国の一面が、女たちを通して描かれる。
主演のシルヴァーナ・マンガーノの豊満な肉体が、敗戦国の現実(豊かでない)をあらわにする。
イタリアン・ネオリアリズムの傑作。
この時のマンガーノは18才。
ミス・ローマに選ばれたことが、女優の道への継起となる。
新写実主義、ネオリアリズモはイタリア語。
「自転車泥棒」「無防備都市」と、この時代、名画が生れた。 
1948年製作/ イタリア映画/監督ジュゼッベ・デ・サンティス 

Oimachi Act./おい街アクト

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