イタリア最大の未解決事件をどう観るか? 映画「フォンターナ広場・イタリアの陰謀」
映画の批評は、とても難しい。特にノンフィクション物になると、監督の目線により作品の評価は割れることがある。観る側も、真相をどこまで知っているかが評価の基準になる。「ディア・ハンター」の評価に差があるのは、アメリカの視線が強すぎる派と、それを度外視した、戦争による心の傷の描き方に感動した派とに分かれる、極端な作品と言える。
「フォンターナ広場・イタリアの陰謀」は、1969年12月12日、イタリアのミラノ、フォンターナ広場で起こった全国農業銀行爆破事件の惨劇を描いた2012年のイタリアとフランスの合作作品。未解決事件の真相をサスペンス・タッチで迫った、これは傑作と言える。
監督・脚本/マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
出演/ヴァレリオ・マスタンドレア/他
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