純なミージシャンが沢山いたから、アメリカは救われたのでは。ニール・ヤングを聴く
見た風貌から、ニール・ヤングはとてもサラリーマンなぞにはなれない、個性の強すぎる男性と解る。 72年3月、ニール・ヤングの「孤独の旅路」がビルボードの1位に輝いた。放浪をテーマに、アコースティック・ギターとハーモニカをフィーチャーしたシンプルの極致をいったような歌が、これほど支持されることは、その後、2度と起こっていない。
この時代はシンガー・ソングライターの全盛期 。ジョニ・ミッチェル、カーリー・サイモン、ジャクソン・ブラウン、ジム・クロウチ、挙げるとキリがないほど、沢山の面々が次々に素晴らしい作品を世に送り出した。 シンガー・ソングライターは、例えば、チャック・ベリーも自作自演したのであるから、昔からあったスタイルではある。ただこの時代には、ヒットを生むため、成功するために曲を書くのではなく、あくまでも自分の意志、考え、また感性、良心ともいうものに従って、創作された歌であったことが、素晴らしいとされた時代であったことを知らなければ、その良心の歌を理解することは不可能であるとも言いたい。ニール・ヤングの呪
われたような声が魅力!と言う、若き女性がいた時代だ。そこまで感性に忠実な人が沢山いて、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクルを見上げながら、一人ひとりが独自の世界を切り開こうとしていた。なんと清き時代よ。
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