知らないことが多すぎる、北九州のあちらこちら
到津の板櫃川。
水量の少なさを不思議に思っていた。
紫川を見慣れた者には当然だ。
日明で見る板櫃川も水量は少ない。
河口となる日明の海まで行ってみた。
河口近くでは水位がある。
この水は玄界灘の海水が潮の満ち引きにより、
板櫃川に流れ込むためで、河口ならではの現象。
板櫃川の水は何処から流れて来るのか、
水源を調べた。
知らないことが恥ずかしいと感じた。
皿倉山から流れる水を水源とする板櫃川。
ところが官営八幡製鉄が使用する
莫大な水を確保するために、
人工池、河内の貯水池が造られ
昭和2年に完成した。
これにより板櫃川の水量が減ることになる。
川辺で生活していた人達には辛い話だったろうに。
2018年8月、西日本豪雨で河内貯水池から
溢れ出た水が小倉北区、八幡東区の板櫃川流域に住む住民70棟の家屋の床下、床上浸水を発生させた。
河内貯水池は治水目的で
造られたダムではないため放流機能がなく
雨が流れ込むと側壁から水が溢れ
板櫃川に流れ込むことになる。
それが被害をもたらすのだ。
1927年に完成した河内貯水池は、
約700万立方メートルの水を貯水する。
八幡製鉄はこの水を今でも使用しているのだろうか?
八幡東区の大蔵に行くと、
行政が立てた看板表記は「板櫃川」。
それに対して
「大蔵川と金山川が 合致した先が板櫃川で、ここの川は大蔵川」と主張する、
地元住民が立てたと思われる看板がある。
知らないことがありすぎると実感した。
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