黒人に愛されるほどブルージーだったアニマルズのサウンド
エルトン・ジョン、クィーンのフレディ・マーキュリーと、ミュージシャンを描いた映画が公開された。さほどヒットはしなかったが、ジャズミュージシャンのチェット・ベイカー、マイルス・デイビスを新しい作品として観ることが出来る。
フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリ、レイ・チャールズ、ジョニー・キャッシュ、チャーリー・パーカー、スト―ンズのブライアン・ジョーンズ、ドアーズのジム・モリソン、ジャン&ディーン、マイナーな作品ではあるが、ジョン・レノンの若かりし頃を描いた映画もある。
映画化して欲しいミュージシャンとして、元アニマルズのエリック・バードンが揚げられる。彼の音楽人生の柱は、黒人音楽にあるのだろうが、ブルースが最も似合う白人ミュージシャンとして半世紀以上、活動を続ける生きざまに敬意を表したい。アニマルズのドキュメンタリーのDVDは観た。
ヤクザなマネージャーに好きなようにメシの種にされていた不運なアニマルズは不満がつのり、メンバーに亀裂が入り、解散していくことになる。
エリック・バードンの生まれ持ったワイルドな黒っぽいシャフトするボーカルは天下一品。アラン・プライスのオルガン、ピアノのテクニックと相まって。白人R&Bグループとしては突出した存在であった。ヒルトン・ヴァレンタインのギター、チャス・チャンドラーのベース、ジョン・スティールのドラム。初期のメンバーのアニマルズは、ブルース・ロックが好きな音楽ファンにとり、ブリティッシュ・インビションの最高グループである。
このアルバムに収められている「クラブ・ア・ゴー・ゴー」は、バードンとプライスのピアノは良きメンバーの録音。彼らの大ヒット曲「朝日のあたる家」はイギリスで72年に25位、そして82年には11位とリバイバルヒットした。今後のヒットも当然、考えられる。早熟で音楽的に完成したアニマルズ。たっぷりと名演、名曲を体感し、そしてエリック・バードンに合掌‼
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