【BYRDS=BY+RDS 今でもバーズが好きですが…。Vol.5】映像は悪いがファンならそれでも観たい輸入盤
▲BYRDS/ANTHOLGY 1965-1973(2枚組)
このDVDを見ると、ジーン・クラークがいかにバーズにとって重要なメンバーだったかが全面に出ている。ロジャー・マッギンがリーダーとして、いかにグループをまとめていくかという気遣いも感じられる。クリス・ヒルマンはひたすらベースを弾くことに徹し、寡黙なメンバーであっただろうと伺える。中道的な人格が後のグラム・パーソンズ(フライング・ブリトウ・ブラザーズのボーカル)のDVDでのインタビューでも知ることができる。マイケル・クラーク(Dr)はバーズの中ではアイドル的な役割り。デビッド・クロスビーがいつも何か言いたそうなメンバーとしての”色”を出している。デビュー当時からロジャー・マッギンが音楽スタイルをどう表現していくか?音楽的にもビジュアル的にも気を使っていたのが伝わってくる。このDVDは当時のテレビ番組に出演した時の映像を集めているもので、映像に鮮明さはないが、初期の苦労みたいなもの、テレビ番組にウンザリしていた彼らの気持ちも伝わってくる。
▲BYRDS/EYE VIEW
このDVDは①とダブる映像が多い。野外コンサートでステージに立ったバーズ(ジーン・クラークは脱退している)のメンバーのデビッド・クロスビーが、政治的発言を必死でやっているのが印象に残る。困惑したようなロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンの姿が見える。後半ではクラレンス・ホワイト、ジーン・パーソンズとが登場してくる。バーズの後期活動のスタート時だ。ロジャー・マッギンのリーダーとして心中が伺える。「ここまで来たか!やるしかない」といった心境が、クラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズが未だバーズのメンバーらしくない容姿が、ロジャー・マッギンの不安を表しているようだ。(このDVD映像は鮮明ではない)
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