【BYRDS=BY+RDS 今でもバーズが好きですが…。Vol.6】映像は悪いがファンならそれでも観たい輸入盤

このDVDは初期のバーズから、後期のバーズの映像までが収められている。そして、その後のバーズのメンバー、ロジャー・マッギン、デビッド・クロスビー、クリス・ヒルマンの3人を女性インタビュアーが質問をしている映像がある。デビッド・クロスビーが中心になって答えている。クリス・ヒルマンは寡黙で、ロジャー・マッギンは口を出そうとするも、デビッド・クロスビーがさえぎってしまうシーンがある。このインタビュー後にオリジナル・メンバーの3人がコンサートをする。腹の出たデビッド・クロスビーはステージではインタビューの時のように前に出ることは出来ない。リード・ヴォーカルのロジャー・マッギンがいるからして。「ミスター・タンブリン・マン」を歌っている際に、ボブ・ディランが入ってくる。ボブ・ディランは積極的には歌おうとしない。ロジャー・マッギンが「どうぞ」とばかしにボブ・ディランに歌ってもらおうとするも、サブの立場を貫く。最後は「友達だった彼」をボブ・ディランに捧げる歌としてステージは終了する。ここでのデビッド・クロスビーはボブ・ディランの肩をたたく。ボブ・ディランもたたき返すように、たたく。対等だぞ!と言わんばかしのデビッド・クロスビー。ロジャー・マッギンが彼に手を焼いただろうと想像できる。ボブ・ディランはこのステージでは脇役に徹している。「ミスター・タンブリン・マン」で初めてディランの曲が全米1位になった事実。しかし原曲は自分のものであるこの関係は、ボブ・ディランもロジャー・マッギンも互いに崩すことのできない”絆”いや”壁”なのか…。

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