芸術家の血筋を確かに受け継いだ女優であるが、イタリアの女優らしさがない俳優と感じさせるのは根っからの役者根性のなせる技なのか。代表作のひとつ「向かいの窓」を観て感じる
決して嫌いではないが
「あの俳優が出ている映画は観ない」という
場合がある。
それは女優にも男優にも言えることで、
数多くの映画を観る人は、
観ない映画を排除していかないと
時間が足りないのだ。
大切な時間を
嫌い(あえて使うが)な俳優に費やすの無駄な時間だと、
社会における人間関係とそっくりでもある。
女優について言わせてもらうなら
美しいだけでもダメ。
演技力がないと付き合いきれないのが
人情である。
年をとると娯楽映画には目がいなくなる。
映画で疑似体験をして
人生を学ぶ傾向が強くなる。
ジョヴァンナ・メッゾジョルノは
”いい女優”で、演技力のある女優。
薄い顔立ちが賢そうで、
イタリアの女優には珍しいタイプの風貌だ。
映画「向かいの窓」での役柄は男性的なサッパリした主婦を演じている。
イタリア独特の飛び出すようなしゃべりと、
思いにふける表情のギャップが魅力的。
きれいな二重の目と肌の透明感ありきで、
女優として個性的で、華やかでもある。
「向かいの窓」
2003年イタリア映画
監督/フェルザン・オズぺテク
出演/ジョヴァンナ・メゾジョルノ、モッシモ・ジロッティ、他
※イタリアのアカデミー最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・男優賞・音楽賞受賞
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