門司港みなと祭のオモシロイ昔話
日本の三大みなと祭といえば
横浜、神戸、そして門司。
門司港みなと祭は
門司港が国際港になった
1934年を記念して行われた
歴史のある催事。
第二次世界対戦が勃発したため、
1936年まで一度途絶える。
それまでに行われた話としては、
芸者さんが参列するも、
在郷軍人が集り、軍旗祭という
軍国主義を象徴した祭であった、と聞く。
敗戦後に復活したのは1947年。
当時の門司市長が市民の祭として
再現することで働きかけた。
敗戦の暗い世相を
明るい祭で盛り上げようと再度、
みなと祭はスタートした。
思い出すのは1966年のみなと祭。
この時代はビートルズに刺激されて、
日本にもGS、つまりグループサウンドが
全盛のころ。
みなと祭に
タイガースがやって来る!という告知が、
祭のポスターにされていた。
タイガースが来るなら見たい、と
10代の高校生らがみなと祭に集まった。
話はとんでもなく
バカらしく、笑った、笑った。
特設ステージに現れたのは、
虎(タイガー)のお面を付けた
タイガースだった、と言う話。
今ならサギだ!と
間違いなく言われるだろう。
でも当時はそれが冗談で
すまされたのだから、なんと
和やかな時代があったものだと、
思い出すたびに笑ってしまう。
思い返せば
本物のタイガースなら、
大々的に宣伝したはず。
ポスターやチラシの隅に
ちょこっと書かれ
タイガースとザ・タイガーズは違うから、
詐欺にはなるまいし、
祭の話語(たわご)とですまされたのだろう。
筆者は勘違いを
しなかったから行ってはいないが、
知り合いの女子高生が行って、
ブツブツ文句を言っていた。
そんな話。
今年は残年ながら中止だ。
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