モーツァルトの交響曲を聴くなら「第40番」からが良い
モーツァルトは
女性運のよくない
音楽家の一人であっただろうと予想できる。
芸術家の夫を持つ妻次第で、
芸術家の運命は決まるといってもよかろう。
父親の反対を押し切って結婚した
新郎モーツァルト26歳。
新妻コンスタンツェ19歳の時。
モーツァルトが30歳を過ぎた頃から、
モーツァルトの人気は
落ち目になっていくし、
愛妻は経済観念が乏しく、
しかも病弱で、
しょっちゅう湯治にでかけていく。
出費はかさむ一方で、
モーツァルトも収入の大半は
ギャンブルに費やしていたといわれる。
いずれにしろ、
結婚に失敗した夫婦の末路を
モーツァルトも妻もたどることになる。
(モーツァルトはウツ病になったのでは)
モーツァルトは
死の3年前の夏(32歳)に
三つの交響曲を一気に書いた。
それが”三大交響曲と呼ばれる
「第39番」「第40番」「第41番」だ。
この三つの交響曲は
それぞれの性格がすべて異なっている。
交響曲第40番ト単調K550は、
モーツァルトの交響曲の中では
単調で書かれている。
(「第25番」も短調で書かれていて2曲だけ)
モーツァルトの悲哀感があふれて、
深みがある。
モーツァルトの交響曲は
この「第40番」から聴くのが
ベストだと思う。
おすすめは
ワルター指揮/コロンビア交響楽団
べーム指揮/ウィーン・フィル
コリン・ディヴィス指揮/シュターツカペレ・ドレスデン
個人的には
コリン・デイヴィス指揮盤が
イギリス的な音質と格調が
ズバ抜けてあると感じる。
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