美しく恵まれた生活から一転して女性が貧しさの中で生きる。どう生きられるのかがカギではあるが、捨てきれない物が多いと悲惨な女になってしまう
アメリカ女優。正しくはイギリス女優であり舞台俳優であるヴィヴィアン・リー。
「風と共に去りぬ」のスカーレット役で強いアメリカ女性を演じた。
とんでもない役者馬鹿な人生を送り、オスカーを2度受賞した。
ヴィヴィアン・リーの美しさは
母親がインド人とイギリス人の間に生まれたので、彼女のエキゾチックな魅力は生まれ持ったものと言われる。
エリザベス・テイラーも美しいと言われたが、役者としてはヴィヴィアンが上を行くと評される。
「欲望という名の電車」を観ると、
ヴィヴィアン・リーの女優としての根性に圧巻されてしまう。
いわば狂った女、男もだます女、いつまでもチヤホヤされたい女、庶民的は嫌。
優雅な生活を捨てきれない
”悲しい女”を眉間にシワ寄せて醜い女になり切って演じている。
これが役者馬鹿に通じる本道である。
自身のイメージを捨て女優として人気を保つことの出来る女優は少ない。
日本では吉行和子が思い浮かぶ。
男優ならまだしも、
あのロバート・デ・ニーロの気持ち悪さを美しい女優がやるというのは、頭が下がる。
安物の化粧の匂いが香ってくる役柄をよくぞやった。
肺炎で最後は若くして召された
ヴィヴィアン・リーに合掌‼
「欲望という名の電車」
1951年アメリカ映画
監督/エリア・カザン
脚本/テネシー・ウィリアムズ
主演/ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド、キム・ハンタ、他
※この作品でビビアン・リーは2度目のオスカー賞受賞
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