いつの時代も若者が求める理想の生き方の原点がここにある。現実化しなくともハートだけは自由でありたいのだろう
「アメリカン・ニューシネマ」
この言葉を解る人はどの位、
いるのだろうか?
「ヒッピー」は?
「コミューン」は?
「マリファナ、LSD」は知っているか。
この「イージー・ライダー」が
ニューシネマの金字塔になるのだろう。
従来のハリウッド映画に反逆した映画で、
まさかこれほどヒットするとは‼と、
大手映画の配給会社が認めざるを得なかった革新的なムーブメントとなった。
気まま、自由を求めて
アメリカの大自然を背景に
ハーレー・ダビッドソンに乗った
ロングヘア―の2人が旅立つ。
マリファナの密売で儲けた大金を
バイクのタンクの中に隠し、
ヒッピーがアメリカに自由を求め、
体感するロード・ムービー。
ヘンリー・フォンダの息子、
ピーター・フォンダと監督を務めた
”ハリウッドの反逆者”デニス・ホッパー、
そして個性俳優のジャック・ニコルソンが
出演している。
音楽を担当したのがザ・バーズ。
映画から流れてくるロックも、
この時代は”商売ロック”ではない。
フィル・スペクター(ロック好きなら知っている)もちょい役で出演。
ディランへ協力要請があったが、
一枚の紙に「川は流れ流れ、どこに行くのか」と書いて、
「これをロジャー・マッギンに渡したら、なんとかしてくれるよ」と
ディランは言ったという。
今も若者の生き方の原点が
ここにあるはずだ。
気まま、自由があるのか、
ないのか、解からないが、
それでも生きている。
何かしてみたいが、
何か解からない。
自分と社会、仕事との関係に答えが出せない。
でも、どこかに自由を求めている。
行きつくところに行きつくのだろうか…。
「イージー・ライダー」
1969年アメリカ作品
監督/デニス・ホッパー
出演/デニス・・ホッパー、ピーター・フォンダ、ジャック・ニコルソン
音楽担当/ザ・バーズ
※アメリカ国立フィルム登録等
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