カッコいい日本のロック、人気のシンガーは、なにかが違う。アンチ演歌ほどカッコいい。
日本語っぽくない日本語の方が、
本場のロックに近く聞こえる。
桑田佳祐も矢沢永吉も、
それがカッコ良かった。
古く遡ると、
「上を向いて歩こう」の坂本九は、
「うぅえㇸほぉㇷを むㇷぃいぃてぇ
あㇵぁるㇷぅこㇷㇹおㇹ」
と聞こえる。
これが意識的だったのか、
自然にそう歌ったのかは謎。
が、アメリカで大ヒットしたのは
日本語らしくなかったからかもしれない。
もっと遡ると、
昭和のディック・ミネの若かりし頃の歌は
とても英語っぽく日本語をくずしている。
桑田佳祐の歌い方と似ていると言う人もいる。
日本のロックは演歌っぽいコブシへの反発をいかにするかが、カギでもあった。
日本語をハミ出すことのアイデアは、
吉田拓郎がボブ・ディランから思いついた。
一方、浜田省吾は、
書いてて恥ずかしいと感じるくらいの詞でないとヒットはしない、と語った。
参考までに、都はるみの
「アンコ椿は恋の花」のコブシは
弘田三枝子の
「子供じゃないの」の冒頭部分の
「ウェ~ル、ぅあったし~ワ」からとったといわれる。
0コメント