【BYRDS=BY+RDS今でもバーズが好きですが・・・。vol.8】

アメリカで一番のグループになった
バーズのラスト・アルバム
「ファザー・ア・ロング」は、
ロジャー・マッギンの音楽人生の
新たなる挑戦のための総括でもあった。


ロジャー・マッギンは
クラレンス・ホワイトのことについて
このように語っている。
「彼には独自のスタイルがあり、それは彼がそれまでに聞いた音楽をすべて統合したもので、それに彼はストリング・ベンダーがあったので、多くのスチール・ギター風のリックを挿入することができた」。

さらに
「彼の最も偉大なことは、あいまいで弱々しい音を出したり、弾きそこなったりしたことが一度もない。彼は常に単刀直入に突進していた」と。

「タイトルのないアルバム」の
ニューヨークのコンサートで
録音されたライブ演奏の中で、
「ナッシュビル・ウェスト」の素晴らしいカントリースタイルの
インストゥルメンタルは、生き生きとした創意工夫があふれた演奏で、
クラレンス・ホワイトが
亡くなって50年近くたった今でも、
彼の計り知れない才能を聴くことができる。
アルバム「ロデオの恋人」の
実験的創作から得られた、
アメリカにある大きな音楽の世界、
カントリー音楽に根ざした
ブルース、R&B、
ヴディ・ガスリー、
ボブ・ディラン、
オーティス・レディングなどの
音楽の世界があるという教訓、
古いもの、新しいもの、
借りたもの、そしてブルース・・・。

「クラレンス・ホワイトはそんなすべてを音楽にしていた」と語っている。

<バーズの後期のアルバムから>
「バードマニア」は
多忙な中でのレコーディング。
ツアーに明け暮れていた時期に、
かろうじて作ることの出来たアルバム。
解散を前にもう一度、
メンバーはバーズとしての
プライドと質の高い音楽を世に示すために
「ファザー・ア・ロング」を創作する。

一週間足らずで録音を終えた
このアルバムには、
バーズのメンバー以外は誰
一人として関わっていない。
まるで魔法のように
スピーディーにレコーディングが進み、
録音がライブの音のように収録された。
ドラマーのジーン・パーソンズは
「ファザー・ア・ロング」について語っている。

「スタジオ録音にして最高のライブの音に近い出来。朝、ロジャーが起きて歌を書き、歌詞を書き。皆が編曲して録音した。すべてがあるべき通りに収まった」と。
こうしてバーズは解散していった。

①バードマニア

②ストレイト・フォー・ザ・サン/ラジオ放送用ライブ音源

③ファザー・ア・ロング

Oimachi Act./おい街アクト

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