AORの名盤「アメリカン・モーニング」の同名曲は日本で大ヒットした

耳あたりの良さが一番の魅力とされたAOR。
80年前後に大流行した。
ROCKを知らない大人でも楽しめる
洒落たポップスだ。
前回はトニー・シュートを紹介した。
AORで大切なことは、
有能なスタジオ・ミュージシャンの
センスあるプレイ。
そして、誰がプロデュースを務めるかで、
評価が決まった。

日本でもこの時代、
自分の音楽はさて置き、
新しいミュージシャンを
プロデュースすることが流行した。

が、今考えると、
それは愚行であったとも言える。

シンガーがレコード制作に
強い発言力を持つ形が、
AORでは変化している。

カッチリした音で
やわらかい”ゆとり”を持たせることが
ヒットのカギであったこと。

AORのミュージシャンが、
その後のROCKの世界を
リードしていったかというと、
全くしていない。

歴史的に残るような
素晴らしいアルバムを残したかというと、
それも疑問。

ボビー・コールドウェル、
ボズ・スキャッグス、TOTOが
AORの代表格の”存在”となる。

今回紹介するのは1979年に
「アメリカン・モーニング」でデビューした
ライディン・ヴァンウォーマー。

本来は役者志望であったが、
そちらの方では芽が出なかったので、
シンガーとしての道を進む。
音楽がダメで
役者の世界を選ぶ日本と違って、
彼の場合は逆パターン。

テレビのCMで使われた
「ジャスト・ホウェン・アイ・ニードゥ・ユー・モスト(邦題は”アメリカン・モーニング)」が大ヒットし、日本でも女性に人気を得た。

だが結局、
二枚目までのアルバムは評価されたが、
以降は息切れしてしまう。

2001年に白血病と診断され、
2004年、48歳の若さで亡くなる。

AORの中でも、個人的には
ボズ・スキャッグスあたりよりも
”良い"と感じる。

Oimachi Act./おい街アクト

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