素晴らしいギターは速弾きではない。 大きな勘違いをすると音楽の幅を狭めることになる。 (クラレンス・ホワイトの代弁者)
クラシックのヴァイオリンのソリスト。
超一流者の技は正確でありながら、味が豊かだ。
そんなギタリストがロックの世界にもいる。
バーズの最後のメンバーであったクラレンス・ホワイト。
彼のギター奏法は天才と言われる。
音の使い方(選び方)、入れ方、タイミング、
すべてが絶妙という表現を彼を知るアーティストは使う。
クラレンス・ホワイトは
1944年にメイン州レイストンで、
フランス系カナダ人の一家に生まれた。
兄、ローランドのマンドリンをフィーチャーしたファミリーバンドで父がリーダー。
こんな音楽家族の中で育った。
60年代初頭にホワイト兄弟は
ケンタッキー・カーネルズと共に、
ブルーグラスのアルバムを録音している。
彼の攻撃的で正確なエレキギターのアタックはセッションマンとして、ロサンゼルス界隈で人気が出る。
やがてバーズからお呼びがかかり、
「ロデオの恋人」の録音に参加する。
そして後期バーズのギタリストとして輝かしい軌跡を残したのだ。
冷静、沈着、無表情でギターを弾く姿は、後光がさしていると表現される。
バーズの「タイトルのないアルバム」の収録曲。
「栗毛の雌馬」「ナッシュビル・ウェスト」のギターはロック史に輝くクラレンス・ホワイトの芸術だ。
カントリーの域を超えたギターが聞ける。
クラレンス・ホワイトの2枚のアルバムを紹介する。
▲①バーズ加入前に結成した伝説のバンド、ナッシュビル・ウエストの
1967年に録音されたライブ盤
▲②バーズ在籍前の1962年から67年にスタジオでセッションした
「WHITE LIGHTNIN’」
①はMSIレーベルで。②は輸入盤で手に入る。
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